施設向け見守りシステムの選び方

目次

センサーやカメラ、ウェアラブルなど、さまざまな選択肢がある見守りシステムですが、本当に必要なシステムを選ぶためには、利用者の特性や施設の構造といった基本情報の整理が不可欠です。

こちらの記事では、見守りシステムの適切な選び方をご紹介します。

システム選定時の基本ポイント

利用者の特性を把握

施設向け見守りシステムを選定するポイントとして重要なのは、利用者の身体状況や認知機能、生活習慣などを把握することです。利用者の特性に合わせた適切な機能を選ぶことで、安全性の向上とプライバシーへの配慮を両立できます。

施設の規模と構造

施設の規模と構造に合わせて死角をなくし、効率的な見守りを実現するシステムを選定します。居室数や共有スペース、動線を考慮し、センサーの種類や配置に適したものを選びましょう。

また、既存の設備との連携や、将来的な拡張性も重要です。

職員のスキルと負担

施設向け見守りシステムを選定する際は、職員のITスキルを考慮しながら選定しましょう。また、操作性や研修体制、サポート体制の確認が重要です。

システム導入後の職員の負担軽減と、業務効率化を見据えた検討も必要になります。

コスト

見守りシステムの選定では、初期導入にかかる費用、月額利用料、保守費用など、全体のコストを把握したうえで、予算内で適切な機能を持つシステムを選ぶことが重要です。

長期的な運用を見据え、機能面とコストのバランスに配慮しながら選定しましょう。

システムの種類別選定ポイント

センサー型

センサー型システムの選定では、検知精度、設置環境への適合性、データ処理能力、そしてアラート機能の信頼性が重要です。これらの要素を総合的に評価し、施設のニーズに適切なシステムを選びましょう。

カメラ型

カメラ型見守りシステムは、画質や夜間での撮影性能、プライバシーへの配慮、設置場所の自由度が重要です。

プライバシー保護のため、録画範囲や録画時間の制限、顔認識機能の有無を確認しましょう。高画質であるほど、細かな状況把握に役立ちます。

夜間でも鮮明な映像が得られる機種を選び、設置場所に適した形状や防水・防塵性能も考慮しましょう。

ウェアラブル型

ウェアラブル型見守りシステムは、入居者が直接身につけるタイプのものなので、日常行動を妨げない点が重要です。装着感、バッテリー持続時間、防水性、耐久性、そして異常検知時の迅速な通知機能を確認しましょう。

また、プライバシー保護とデータ管理体制も選定の重要な要素です。

IoT・クラウド型

IoT・クラウド型見守りシステムは、センサーで収集したデータをクラウド上で管理・分析し、リアルタイムな見守りを実現します。

選定時は、センサーの種類、データ分析機能、セキュリティ対策、既存システムとの連携性を確認しましょう。

具体的な選定手順

施設のニーズを明確化

施設向け見守りシステムの選定をする場合、入居者の特性や施設の介護体制、施設の構造や環境などを考慮し、必要な機能や性能を洗い出すなど、施設のニーズを明確化します。

洗い出したニーズに基づき、導入後の運用体制や費用対効果も考慮したうえで複数のシステムをピックアップします。

システムの要件を整理

入居者の特性と施設の課題に基づいて、必要な機能(行動検知、離床検知、バイタルデータ計測など)や既存システムとの連携、使いやすさを明確にすることが重要です。

プライバシー、コスト、セキュリティ、拡張性も考慮しながら、施設にとって適切な要件を整理しましょう。

複数のシステムを比較

まず利用者の特性と施設の課題を明確にし、必要な機能を持つシステムを絞り込みます。次に、複数のシステムについて、センサーの種類、検知精度、連携機能、操作性などを比較検討。

最後に、実際にシステムを試用し、現場スタッフの意見も参考にするとよいでしょう。

導入コストと運用コストを検討

ピックアップしたシステムそれぞれで初期導入費や月々の運用費を比較し、長期的なコスト効率を検討します。

必要な機能と予算を照らし合わせ、複数のシステムを比較検討し、施設の規模や入居者の状況に適切なシステムを選びましょう。

サポート体制を確認

見落としがちですが、システム導入後のサポート体制がどうなっているかという点も非常に重要です。

システムの安定稼働やトラブル対応、操作指導、定期的なメンテナンスなど、提供会社のサポート内容を詳細に確認し、長期的な安定につなげましょう。

まとめ

施設向けの見守りシステムの選定は、施設の将来を左右する重要な決断といえます。

搭載されている機能だけを見て選んでいくのではなく、データの活用方法や異常の通知方法など、きちんと目的に合っているか、全スタッフが問題なく操作できるかに加えて、長期的な視点で導入効果や運用コスト、サポート体制を見極める必要があります。

総合的に見て、導入目的に見合っているかや必要条件をクリアしているかなどを細かくチェックしながら選定していきましょう。

見守りシステムは導入すればどれも同じ効果が得られるわけではなく、施設の環境や入居者の状態、運用方針によって、選ぶべきシステムも変わります。そこで本サイトでは、それぞれの現場にフィットする見守りシステムを厳選し、おすすめのポイントとともに紹介しています。併せて参考にしてください。

【導入施設別】
施設向け見守りシステム
のおすすめ3選をみる

導入施設別
施設向け見守りシステムのおすすめ3選

入居者が寝たきりの方か、比較的元気な方かによって、必要な見守りシステムの機能は異なります。そのため、施設が受け入れている入居者に応じたシステムを選ぶことが大切です。ここでは、施設の種類ごとにおすすめの施設向け見守りシステムをご紹介します。

寝たきりの方が過ごす
慢性期病院・特養向け
   
エクセルエンジニアリングの
見守りシステム
(エクセルエンジニアリング)
エクセルエンジニアリング公式HP
引用元:エクセルエンジニアリング公式HP
(https://www.excel-jpn.com/system/)
  • ベッド上のセンサーマットによる高精度なバイタルデータで、異常を早期に検知(※)し、突然の体調不良などによる事故を未然に防げる
  • 240個の体圧センサーが体圧分布を計測し、体位変換のタイミングを通知。不要な訪室を減らし、介護者の負担を軽減させる
通知方法 PC・スマートフォン・タブレット
センサーの
設置方法
センサーマットをベッド上に敷く
   
認知症高齢者が過ごす
グループホーム向け
Neos+Care(ネオスケア)
(ノーリツプレシジョン)
Neos+Care公式HP
引用元:Neos+Care公式HP
(https://neoscare.noritsu-precision.com/)
       
  • 居室内の行動を広く検知し、ベッド外での転倒やうずくまり等を通知。入居者の危険な行動を早期に検知・対策できる
  • シルエット動画によって、適切な訪室判断と入居者の尊厳遵守を両立させ、入居者家族の安心感を得られる
通知方法 スマートフォン・タブレット
センサーの
設置方法
居室内のベッドが見通せる壁または天井に専用アタッチメントで取り付け
自立した高齢者が過ごす
サ高住向け
いまイルモ
(ソルクシーズ)
いまイルモ公式HP
引用元:いまイルモ公式HP
(https://www.imairumo.com/)
  • 起床・就寝・トイレ回数など全居室の状況がPCで一覧表示され、スタッフが不在の夜間でも安否確認がしやすい
  • カメラを使わず、動き・温湿度・照度の異常を検知する複合センサーのため、入居者に監視感を与えない
通知方法 PC・スマートフォン
センサーの
設置方法
両面テープやネジで取り付け

※参考用に心拍及び呼吸状況の表示が可能ですが、心拍計、呼吸計の代用はできません。

導入施設で選ぶ 施設向け見守りシステム3選