施設向け見守りシステムが高額に感じられてしまうのは、導入時の印象によるものだといえます。費用を見る場合には「導入費」「毎月の費用」を合計した上で、得られる効果まで考えて比較を行うことが大切です。
施設向け見守りシステムを導入するにあたり、「導入費のみ」を見て判断してしまうケースがあります。実際に導入する際には導入費のみを見て決めるのではなく、毎月かかってくる費用や導入によって得られる効果についても合わせて評価することが大切であるといえます。
導入費用が高いと感じる原因のひとつに、初めから「全室一括」での導入を検討しているという点が挙げられます。導入範囲を最初から広げ過ぎている場合には導入費用が高額になってしまいますので、まずは優先エリアから導入をスタートし、その効果やメリットなどを確認しながら導入範囲を広げていくことが推奨されます。
月々発生する費用を見る場合には、録画データやセンサー記録の保存、見守りに必要な月額、保守に必要となる金額、研修といったように、それぞれの費用の内訳をはっきりと示した上で、それぞれの契約プランを比べることが必要になってきます。
導入における効果が見えにくい場合には、導入メリットが実感できないこともあるでしょう。このような場合には、例えば「夜間巡視の減少」や「対応時間の短縮」など、得られた効果を指標として数字で示すと、効果について把握しやすくなります。
施設向けの見守りシステムの費用が高額に見える原因としては、費用の内訳がはっきりとしていない点が考えられます。どのような部分にどれくらいの費用がかかるのかをはっきりとさせるために、「機器」「配線」「設置」「ネット環境」「データ保存の月額」「保守」について分け、システムを比較する基準を揃えることでわかりやすくなります。
施設で必要としているもの以上の機能が入っている場合には、費用が高額になります。まずはどのような機能が必要なのかを整理した上で使わない機能を外し、必要な機能のみに絞って台数と単価を整えてみてください。
システム導入にあたっては、念の為に設定を「盛り過ぎてしまう」ケースもあります。録画の画質やデータ保存日数、検知の敏感さなどについて施設の用途・ニーズに合わせて適正化を行うことで月額とデータ保存容量を抑えられます。
初めから全館導入しようとすると、どうしても費用が高額になります。まずは小さい範囲からの導入で試すことによって要件を固めた上で、段階的に導入を広げていくという選択肢を検討してみましょう。
システム導入によって得られる効果をお金に置き換えることによって、導入メリットがわかりやすくなります。例えば作業時間の削減や対応の効率化などを金額に換算して考えるようにし、支出のみで判断しないこともシステムの導入にあたっては重要な点です。
まずは総費用について、見方をそろえて考えることが大切です。この場合には、「導入費(機器の費用・工事費用・設定に要する費用)」+「毎月発生する費用(データ保存にかかる費用・通信費用・保守費用・研修費用)」を年単位に換算し、同条件で比較します。
自施設がシステムに求めている機能から設計するのも必要です。例えば、「転倒・離床の見守り」「死角対策」「データ保存日数」など、どのような機能が必須なのかを整理し、根拠を要件表に残しておくことでわかりやすくなります。
施設向け見守りシステムを導入した際に得られる効果について、例えば「見回り回数の適正化ができた」「異常に早期に気づけるようになった」「記録の客観性」「調査の時間短縮」などのように、便益として明記しておきます。
システムの導入によって得られる効果は、数値で示すと非常にわかりやすくなります。そのためには、「削減した作業時間×件数」「短縮した対応時間×人件費」といった式で概算を行い、費用回収の目安を出すことによって導入メリットが判断しやすくなります。
費用を抑える方法としては、段階的な導入を行うことで初期費用を抑える方法があります。導入方法の例としては、まず優先すべきエリアに限定して小さく導入を行い、検証して要件を確定した上で導入を拡大していくという流れが考えられます。この時、アラート数や対応時間などの指標をもとに効果を確認すると良いでしょう。
「仕様」と「契約プラン」が自施設に合っているかという点を確認し、必要に応じて見直すことも費用の削減につながります。具体的には下記の点について確認するのがおすすめです。
システムの設置方法の検討やネット環境の活用によって、無駄のない設置が可能となり費用を削減できます。具体的には、既存の配線を活用することによって、最小台数で死角をしっかりとカバーできるように設置を行う、配線を短くして工事費を抑える、無線は電波の届きやすさなどを基準とするといった点などが考えられます。ただし、万が一停電や障害が発生した際の備えについても十分検討しておくことも大切です。
施設向け見守りシステムが「高額」に見えてしまうのは、導入時の見え方であるといえます。ここで重要なのは、毎月かかる費用なども含めた「総費用」に加えて「導入効果」までを含めて見直しを行うこと。さらに、必要な機能に絞った段階導入と適正な設定を行うことによって、全体の費用を抑えられます。また、費用と効果の基準を揃えた上で、運用の条件を記録に残しておきましょう。
見守りシステムは導入すればどれも同じ効果が得られるわけではなく、施設の環境や入居者の状態、運用方針によって、選ぶべきシステムも変わります。そこで本サイトでは、それぞれの現場にフィットする見守りシステムを厳選し、おすすめのポイントとともに紹介しています。併せて参考にしてください。
入居者が寝たきりの方か、比較的元気な方かによって、必要な見守りシステムの機能は異なります。そのため、施設が受け入れている入居者に応じたシステムを選ぶことが大切です。ここでは、施設の種類ごとにおすすめの施設向け見守りシステムをご紹介します。
通知方法 | PC・スマートフォン・タブレット |
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センサーの 設置方法 |
センサーマットをベッド上に敷く |
通知方法 | スマートフォン・タブレット |
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センサーの 設置方法 |
居室内のベッドが見通せる壁または天井に専用アタッチメントで取り付け |
通知方法 | PC・スマートフォン |
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センサーの 設置方法 |
両面テープやネジで取り付け |
※参考用に心拍及び呼吸状況の表示が可能ですが、心拍計、呼吸計の代用はできません。