地域複数施設での導入事例

同一法人やグループで複数の施設を運営する場合、施設間で統一した見守りシステムを導入することは、運営効率やケアの質を大きく左右します。拠点ごとに異なる仕組みを導入すると、職員研修や情報共有に手間がかかり、効率化の妨げになる可能性があります。そのため、地域複数施設を展開する法人にとって、見守りシステムの選定は重要な経営課題の一つです。ここでは、地域複数施設における導入のポイントと実際の事例をご紹介します。

地域複数施設に導入する見守りシステムのポイント

複数施設での導入では、まずシステムの統一性が重要です。共通のシステムを利用することで、法人全体で職員研修や運用ルールを統一でき、施設間の連携や人材の配置転換がスムーズに行えるようになります。

次に、管理や情報共有の一元化が求められます。複数施設のデータを一括で管理できるクラウド対応のシステムを導入することで、運営本部から各拠点の状況をリアルタイムに把握でき、経営判断やリスク管理に役立ちます。

さらに、スケーラビリティ(拡張性)も大切です。1施設から導入を始め、効果を確認しながら他拠点に段階的に展開できるシステムであれば、導入コストを抑えつつ全体最適を実現できます。各施設の規模や用途に応じた柔軟な導入が可能な製品を選ぶことがポイントです。

また、複数施設を展開する法人では、人材定着と教育効果も見守りシステム導入のメリットとなります。システムを基盤にしたデータ活用や標準化されたオペレーションにより、スタッフ間での情報共有や業務改善が促進され、法人全体でケアの質を高めることができます。

地域複数施設での見守りシステム導入の
事例

ライフリズムナビ+Dr.

ライフリズムナビ+Dr.の導入事例
引用元:ライフリズムナビ+Dr.公式HP
https://info.liferhythmnavi.com/interview/

特別養護老人ホーム 喜楽苑(大分県)

大分県日田市にある「喜楽苑」は、特養のほかショートステイや通所介護、地域包括支援センターなど複数の事業を展開する施設です。スタッフの働きやすさを重視し、情報を一元化できる見守りシステムを探した結果、介護記録システムとの連携やモニターで全居室を把握できる利便性に注目し、ライフリズムナビ+Dr.を導入しました。

導入前は夜間巡視や持ち物の多さによる負担が課題でしたが、システム導入により夜間訪室回数や転倒事故の削減、残業時間ゼロといった目標を掲げて改善を推進。スタッフからも「全居室を一目で確認できる」ことが高く評価されています。

また、新人スタッフにとっても使いやすく、事故防止や効率化に直結する仕組みとして期待されており、現場からは「働きやすさが向上した」との声が上がっています。地域での先進的な導入事例として、今後の成果にも注目されています。

参照元:ライフリズムナビ+Dr.公式HP(https://info.liferhythmnavi.com/interview/kirakuen/)

ライブコネクト

ライブコネクトの導入事例
引用元:ライブコネクト公式HP
https://liveconnect.jp/voice

障がい者支援施設 あけもどろ学園

あけもどろ学園では、多動のある利用者の所在確認を15分ごとに行う必要があり、職員・利用者双方に大きな負担がかかっていました。ライブコネクト導入により居室や共用トイレの状況を常時把握できるようになり、事故防止と心理的負担の軽減に大きな効果を発揮しています。導入後半年以上、大きな転倒事故はゼロを継続しています。

夜間業務でも、睡眠状態やバイタル情報を確認できるため、不要な訪室で安眠を妨げることがなくなり、スタッフは安心して休憩を取れるようになりました。職員からも「寝ていると分かるだけで安心」との声が多く、夜勤のストレス軽減につながっています。

導入にあたってはトライアルを実施し、全職員がスムーズに利用を開始。メーカーや販売店のサポートもあり、運用上の課題を解決しながら安定した活用が進んでいます。

参照元:ライブコネクト公式HP(https://liveconnect.jp/voice)

HitomeQ ケアサポート

HitomeQケアサポートの導入事例
引用元:コニカミノルタ公式HP
https://qol.konicaminolta.jp/hitomeq/case

介護老人保健施設 ゆりの木

全室個室・100床規模の介護老人保健施設「ゆりの木」では、姉妹施設に続きHitomeQケアサポートを導入。利用者目線のケアと職員負担軽減を両立するため、スタッフ全員が積極的に活用できる体制を整えました。

映像通知により、訪室の要否を判断できるようになり無駄な巡視が削減。転倒時にはエビデンス動画で原因を分析し、ご家族への説明も具体的になりました。これにより、利用者ごとの行動パターンを把握し、より効果的なケアにつなげています。

導入当初は「監視ではないか」との懸念もありましたが、研修や現場での工夫により不安は解消。夜勤時には精神的・身体的負担が軽減され、スタッフ間でも「前向きに使っていこう」という雰囲気が広がりました。ICT活用が進む中、データを活かしたケア改善と組織全体の意識変化をもたらす事例となっています。

参照元:コニカミノルタ公式HP(https://qol.konicaminolta.jp/hitomeq/case/yurinoki1)

まとめ

地域複数施設における見守りシステム導入は、法人全体の運営効率化とケアの質向上に直結します。システムの統一性・情報共有の一元化・拡張性を重視し、段階的に全施設へ展開していくことが成功のポイントです。

見守りシステムは導入すればどれも同じ効果が得られるわけではなく、施設の環境や入居者の状態、運用方針によって、選ぶべきシステムも変わります。そこで本サイトでは、それぞれの現場にフィットする見守りシステムを厳選し、おすすめのポイントとともに紹介しています。併せて参考にしてください。

【導入施設別】
施設向け見守りシステム
のおすすめ3選をみる

導入施設別
施設向け見守りシステムのおすすめ3選

入居者が寝たきりの方か、比較的元気な方かによって、必要な見守りシステムの機能は異なります。そのため、施設が受け入れている入居者に応じたシステムを選ぶことが大切です。ここでは、施設の種類ごとにおすすめの施設向け見守りシステムをご紹介します。

寝たきりの方が過ごす
慢性期病院・特養向け
   
エクセルエンジニアリングの
見守りシステム
(エクセルエンジニアリング)
エクセルエンジニアリング公式HP
引用元:エクセルエンジニアリング公式HP
(https://www.excel-jpn.com/system/)
  • ベッド上のセンサーマットによる高精度なバイタルデータで、異常を早期に検知(※)し、突然の体調不良などによる事故を未然に防げる
  • 240個の体圧センサーが体圧分布を計測し、体位変換のタイミングを通知。不要な訪室を減らし、介護者の負担を軽減させる
通知方法 PC・スマートフォン・タブレット
センサーの
設置方法
センサーマットをベッド上に敷く
   
認知症高齢者が過ごす
グループホーム向け
Neos+Care(ネオスケア)
(ノーリツプレシジョン)
Neos+Care公式HP
引用元:Neos+Care公式HP
(https://neoscare.noritsu-precision.com/)
       
  • 居室内の行動を広く検知し、ベッド外での転倒やうずくまり等を通知。入居者の危険な行動を早期に検知・対策できる
  • シルエット動画によって、適切な訪室判断と入居者の尊厳遵守を両立させ、入居者家族の安心感を得られる
通知方法 スマートフォン・タブレット
センサーの
設置方法
居室内のベッドが見通せる壁または天井に専用アタッチメントで取り付け
自立した高齢者が過ごす
サ高住向け
いまイルモ
(ソルクシーズ)
いまイルモ公式HP
引用元:いまイルモ公式HP
(https://www.imairumo.com/)
  • 起床・就寝・トイレ回数など全居室の状況がPCで一覧表示され、スタッフが不在の夜間でも安否確認がしやすい
  • カメラを使わず、動き・温湿度・照度の異常を検知する複合センサーのため、入居者に監視感を与えない
通知方法 PC・スマートフォン
センサーの
設置方法
両面テープやネジで取り付け

※参考用に心拍及び呼吸状況の表示が可能ですが、心拍計、呼吸計の代用はできません。

導入施設で選ぶ 施設向け見守りシステム3選